2008 Fiscal Year Annual Research Report
緑内障眼の後眼部血流の生理学的性状及び薬理効果 猿緑内障モデル眼と僚眼の比較
Project/Area Number |
19592006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
富所 敦男 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 講師 (80227628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永原 幸 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50262134)
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Keywords | 緑内障 / 眼血流 |
Research Abstract |
(1)猿、ラット高眼圧緑内障モデル眼の後眼部循環動態の検討 カニクイザルに対し線維柱帯光凝固を施行し、眼圧を数ヶ月間にわたり約30-40mmHgに持続的に上昇させる高眼圧モデルを作成した。このモデル眼で急速な眼圧下降を行うと、直後から約1分後までに視神経乳頭のレーザースペックル法による血流速度は前値に比べ約40-60%の増加を示し、その後の数分間で前値比約20-30%増加のレベルに復帰した。各種抗緑内障点眼薬(ラタノプロスト、トラボプロスト、タフルプロスト)の点眼後に、高眼圧モデル眼とコントロール眼の視神経乳頭血流はいずれも増加したが、薬剤によって反応性が異なる傾向にあった。また、眼圧上昇時の血流の自動調節能に関して緑内障眼と正常僚眼の間で違いが見られた。ラットでは片眼の前房中にラテックスビーズを注入し、持続的な高眼圧による片眼性の高眼圧緑内障モデルを作製した。 (2)全身投与薬剤の高眼圧緑内障モデル眼後眼部血流への影響 上記の高眼圧緑内障モデル眼を対象とし、血管拡張薬であるカルシウム拮抗薬、アンギオテンシンII受容体拮抗薬を全身投与し、視神経乳頭、脈絡膜、網膜血管等における後眼部循環動態に関して緑内障眼と正常僚眼の間で比較したところ、それぞれに対する反応性に差異が認められ、緑内障眼においては種々の刺激に対する血管の反応性に変化が見られることが示唆された。
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Research Products
(2 results)