2007 Fiscal Year Annual Research Report
ROPマウス網膜のプロテオミクストラジェクトリの構築と毛細血管再形成機序の解明
Project/Area Number |
19592011
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
羽二生 久夫 Shinshu University, 医学部, 助教 (30252050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 省三 信州大学, 医学部, 教授 (00115346)
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Keywords | プロテオーム / 臨床 |
Research Abstract |
未熟児網膜症(ROP)モデルマウスにおける血管新生とその後の退縮・毛細血管再形成までのメカニズムの解明するために、我々はまず、出生後(P)7〜12日目に高酸素暴露を行ってROPモデルマウスの作製を試みた。既報の方法に従い作製を試みたが、高酸素曝露から2,3日で母マウスが死ぬため、チャンバー内の酸素流量と濃度、そしてチャンバーの密封性の検討が必要となった。結果として流量1L/minで適度に酸素が漏れる状況にすることによって、ROPモデルマウスの作製が可能となった。P14(相対的低酸素時)、P17(血管新生最大時)、P21(新生血管退縮時)、P28(毛細血管形成時)の4時系列とさらにP35の1時系列を加えてマウス網膜サンプルの採取と同時系列のコントロール網膜の採取も行った。時系列毎に4個の網膜を1回の2次元電気泳動のサンプルとして網膜を採取、さらに1群につき6回の2次元電気泳動を行う分として合計で240網膜を採取した。この時、一部のマウスはフルオロセインの潅流を行い、各時系列での網膜の無血管野形成や新生血管形成、さらに毛細血管再形成などの確認を行い、ROPモデルとしての妥当性の確認を行った。 現在、採取した網膜を細胞溶解液でホモジネートと超音波処理をして泳動サンプルとして2次元電気泳動を行い、クーマシーブリリアントブルー染色した各群6枚の電気泳動ゲル、合計60枚のゲルの画像解析を行っており、自動解析では各ゲルで600個以上のタンパク質スポットが検出され、現在、マニュアルによるスポットマッチングの修正を行っている。
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Research Products
(1 results)