2008 Fiscal Year Annual Research Report
ぶどう膜炎における眼内増殖因子の役割解明と新治療法の開発
Project/Area Number |
19592014
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
喜多 美穂里 Kyoto University, 医学研究科, 准教授 (00252453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 長久 京都大学, 医学研究科, 教授 (70211662)
宮本 和明 京都大学, 医学研究科, 講師 (90359810)
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Keywords | ぶどう膜炎 / 眼内増殖因子 / エリスロポエチン / 治療法 / 硝子体 |
Research Abstract |
眼内炎症性疾患、特に本邦でも多くみられるベーチェット病やサルコイドーシスに代表される内因性ぶどう膜炎は、未だ原因不明のものも多い難治性眼疾患である。炎症細胞浸潤による硝子体混濁、網膜出血・滲出、網脈絡膜循環障害、血管新生、増殖膜形成、黄斑浮腫など多彩な臨床症状を呈するが、治療としてはステロイド薬や免疫抑制薬による対症療法しかない。 ぶどう膜炎等に伴って生じる循環障害に注目し、増殖因子、特に近年、血管新生促進因子としても脚光を浴びつつあるエリスロポエチン等の役割を解明することから、疾患の成因及び病態を明らかにし、新しい診断法・治療法開発の可能性を見いだすことを目指すものである。 手術症例から、硝子体液・前房水を採取、サンプル中の増殖因子(エリスロポエチン・IL6・IL10など)濃度を測定。臨床症状、つまり、SD-OCTなど最新画像診断機器を用いて、疾患の違い、炎症活動性の違い、循環障害の病像(黄斑浮腫・静脈閉塞・増殖膜形成)の違い等と増殖因子の関係等についての考察を行い、学会発表、論文発表を行った。
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Research Products
(17 results)