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2007 Fiscal Year Annual Research Report

網膜培養系を用いた血管新生のメカニズムとその制御

Research Project

Project/Area Number 19592016
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

西嶋 一晃  Kyoto University, 医学研究科, 助教 (50432381)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 辻川 明孝  京都大学, 医学研究科, 助教 (40402846)
尾島 知成  京都大学, 医学研究科, 助教 (00402834)
Keywords血管新生 / 網膜 / SDF-1 / CXCR4 / 網膜培養 / VEGF
Research Abstract

眼内における病的血管新生は加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、新生血管緑内障など難治性の疾患の発症に深く関わっている。当初、Stromal Cell-derived Factor-1 (SDF-1)は、Tリンパ球の化学遊走物質として発見されたが、微小血管の血管新生にも関与していることが明らかになってきた。器官培養を用いた成体網膜新生血管の評価系、生体下におけるSDF-1/CXCR4の関与を検証する。生後7-8週のC57BL6/Jマウスの摘出網膜をVEGFとともに培養すると、72時問後より網膜血管から新生血管の発生が観察され、25ng/mLの濃度のVEGFで最大効果がみられた。Tie2/GFPマウスの網膜を用いることにより、新生血管の発育を経時的に観察することができた。次に300,100,30,10,3,1オg/mLの抗SDF-1抗体を加えて96時間培養を行うと、10オg/mL以外の濃度で血管新生の有意な抑制が観察された。またSDF-1のレセプターとされるCXCR4の阻害薬であるAMD3100を加えて培養を行うと、0.3オM以上の濃度で用量依存的に血管新生の有意な抑制が見られた。一方で生後3日のマウスの眼内にAMD3100を投与すると、網膜血管の発育の遅延が認められた。以上よりSDF-1/CXCR4は網膜における血管新生に重要な働きをしていることが示唆された。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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