2007 Fiscal Year Annual Research Report
微小循環改善薬点眼による未熟児網膜症進行抑制治療の開発
Project/Area Number |
19592021
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
塚原 康友 Kobe University, 医学系研究科, 准教授 (20236855)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 茂 神戸大学, 医学系研究科, 助教 (60283892)
石橋 一樹 神戸大学, 医学系研究科, 助教 (20324923)
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Keywords | 未熟児網膜症 / 微小循環改善薬 / マウスモデル / 点眼治療 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
1. 当初はラットを用いての実駿を計画していたが、現在入手可能なマイクロアレイや各種RNA関連プローブおよびトランスジェニック・遺伝子ノックアウト動物の殆どはマウスを対象としているため、研究の発展性を考えた場合マウスモデルを用いた方が賢明と考え、以下の研究はマウスを用いて行うことになった。 2. 予備実験として2〜3週令マウスの蛍光眼底造影検査の方法を確立する必要があった。一般に用いられるFITC-dextranを尾静脈から注射する方法は個体が小さいため静脈の確保が難しい場合があり、そのため他の造影方法を検索した。1/4に希釈したフルオレセインナトリウムを腹腔内注射する方法は簡易でかつ眼内還流までの時間が安定しており、十分な蛍光造影像が得られたため、以後の実験をこの方法で行った。また小さな眼の眼底に焦点を合わせる必要があったが、蛍光眼底カメラの対物レンズの前に20Dのレンズを増設することで良好な解像度が得られた。 3. 次の予備実験としてマウス眼の網膜展開標本を作成する方法を確認した。展開後にパラフォルムアルデヒドで固定するよりも眼杯のまま固定し、後に展開するほうが組織の損傷が少ないことが分かった。 4. 新生児マウスを母親マウスと共にプラスチックチャンバー内にて75%酸素下で5日間飼育する。その後、仔マウスをチャンバー外に取り出し(大気中酸素下=20%に置き)さらに5日間飼育を続けた。その結果、網膜血管床の閉塞と後極部の無血管野の発生を認めた。現在、さらに微小循環改善薬点眼群を設けて飼育中である。
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Research Products
(3 results)