2009 Fiscal Year Annual Research Report
Smadリンカ-領域リン酸化の上皮-間葉系移行と線維化での役割の研究
Project/Area Number |
19592036
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
雑賀 司珠也 Wakayama Medical University, 医学部, 教授 (40254544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 由香 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50264891)
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Keywords | 増殖硝子体網膜症 / マウス / トランスフォーミング成長因子 / リン酸化 / 水晶体外傷 / aTN4マウス水晶体細胞 / Smad / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
1、増殖硝子体網膜症モデルを用いた研究。 既報で報告した方法でマウス眼に増殖硝子体網膜症モデルを作成した。マウス眼で角膜切開、水晶体摘出、硝子体摘出後に網膜にシリコーン針で裂孔を作成し、網膜剥離を誘発した。剥離網膜下の色素上皮層に線維化組織が形成され、同部では、網膜色素上皮細胞に上皮-間葉系移行のマーカーが発現された。免疫組織化学的にSmad2およびSmad3のC末端とミドルリンカー領域のリン酸化の発現を検討した。その結果、剥離網膜下が検出された。網膜色素上皮細胞の線維化で最も重要な現象である上皮-間葉系移行を示す平滑筋アクチンのやSnailも検出された。 2、マウス水晶体外傷モデルを用いた研究 マウス水晶体の穿孔外傷後の創傷治癒モデルでは、障害部分の上皮-間葉系移行を起こしている部分でもSmad2およびSmad3のC末端リン酸化が観察されたものの、ミドルリンカー領域のリン酸化の発現につては、確定的所見を得られなかった。並行してaTN4マウス水晶体細胞株での線維芽細胞増殖因子とトランスフォーミング成長因子の単独、または両者添加でのSmad2およびSmad3のC末端とミドルリンカー領域のリン酸化の発現をwestern blotで検討したが、両リン酸化に対して線維芽細胞増殖因子との協調的、あるいは阻害的効果のどちらも観察されなかった。同細胞でC末端リン酸かとミドルリンカー領域のリン酸化は、お互いに影響しあっている可能性が報告されているが、Smad7遺伝子導入でC末端のリン酸化を抑制しても、ミドルリンカー領域のリン酸化には著明な変化を検出できなかった。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Impaired angiogenic response in the corneas of mice lacking osteopontin.2009
Author(s)
Fujita N, Fujita S, Okada Y, Fujita K, Kitano A, Yamanaka O, Miyamoto T, Kon S, Uede T, Rittling SR, Denhardt DT, Saika S
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Journal Title
Invest Ophthalmol Vis Sci 51(2)
Pages: 790-4
Peer Reviewed
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