2008 Fiscal Year Annual Research Report
漏斗胸における呼吸・循環障害の評価と低侵襲手術(ナス法)後の改善に関する研究
Project/Area Number |
19592067
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
植村 貞繁 Kawasaki Medical School, 医学部, 教授 (40160220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中岡 達雄 川崎医科大学, 医学部, 講師 (90412197)
中川 賀清 川崎医科大学, 医学部, 講師 (00412198)
矢野 常広 川崎医科大学, 医学部, 講師 (90433078)
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Keywords | 漏斗胸 / 低侵襲手術 / 術後合併症 / 胸郭変形 |
Research Abstract |
漏斗胸患者の抱える問題点についてのアンケート調査、ナス手術後の長期経過例の評価について追跡調査し、これを学会報告した。これらは今後論文にまとめる予定である。この概要として、漏斗胸患者は外面的な形態異常を気にしているだけではなく、将来の健康や呼吸機能、胸部症状などで手術を希望する人が多いことがわかった。 また長期経過例ではこれまでのところ胸郭の形成は良好で、長期的に見てもナス手術の効果は良好であることが明らかとなった。手術の安全性や合併症のデータを検討し、合併症の発生頻度とその予防対策について論文にまとめた。特に成人でこの手術を受ける患者が増えており、成人例における合併症の検討とその予防対策についてまとめた。 漏斗胸の原因の解析として、胸郭の変形と肋骨の形態を評価し、学会に報告した。これはすでに論文としてJournal of Pediatric Surgeryにacceptされ、近いうちに掲載される予定である。この研究では漏斗胸の原因として考えられてきた肋軟骨の過成長が実際の測定では認められず、肋軟骨は逆に漏斗胸の陥凹が強い部位では短いことが明らかとなった。
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Research Products
(15 results)