2008 Fiscal Year Annual Research Report
ケロイド治療薬トラニラストの標的分子解析と新しい分子標的ケロイド治療薬の開発
Project/Area Number |
19592084
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
小倉 潔 Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research, 東京都臨床医学総合研究所, 主任研究員 (70233492)
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Keywords | 薬学 / シグナル伝達 / ケロイド |
Research Abstract |
ケロイドは、瘢痕組織が過剰に増殖した病変であり、良性線維増殖性病変に分類される。内科的内服ケロイド治療薬トラニラストは細胞におけるTGF-βの産生、あるいは、細胞からの放出を抑制することが知られている。われわれはこれまでに、HgsがSMAD2/3との相互作用を介して、SMAD2/3のリン酸化を促進することにより、TGF-βシグナル伝達活性を促進する知見を得ている。 本研究は、Hgsがケロイド治療薬トラニラストの標的分子である可能性を検討し、Hgsがケロイド治療薬の標的分子となりえることを明らかにすることを第一の目的とした。そして、Hgsを標的としたケロイド治療薬のシード化合物を検索することを第二目的とした。 昨年度の本研究において、トラニラストがTGF-βシグナル伝達を阻害することにより、TGF-βの産生を抑制することを明らかした。今年度は、トラニラストが、HgsとSMAD2との相互作用を阻害することを動物細胞2-ハイブリッドシステムを用いて明らかにした。その結果として、トラニラストがTGF-βシグナル伝達を阻害することにより、TGF-βの産生を抑制する可能性が考えられる。本研究は、Hgsがケロイド治療薬トラニラストの標的分子である可能性を見いだしている。 さらに、Hgsを標的としたケロイド治療薬のシード化合物を検索するために、Hgs/C領域構成ペプチドによるTGF-βシグナル伝達活性阻害試験を行っている
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[Journal Article] Sulfatide Is Required for Efficient Replication of Influenza A Virus2008
Author(s)
Takahashi, T., Murakami, K., Nagakura, M., Kishita, H., Watanabe, S., Honke, K., Ogura, K., Tai, T., Kawasaki, K., Miyamoto, D., Hidari, K., I. P. J., Guo, C-T., Suzuki, Y., Suzuki T.
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Journal Title
J. Virol. 82
Pages: 5940-5950
Peer Reviewed
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