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2007 Fiscal Year Annual Research Report

敗血症性脳症の病態解明

Research Project

Project/Area Number 19592085
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

澤村 淳  Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 助教 (00241448)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松田 直之  京都大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (50332466)
丸藤 哲  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30125306)
Keywords敗血症病態 / 敗血症脳症 / サイトカイン
Research Abstract

当研究は、敗血症病態で進行する意識傷害や発熱の原因として、炎症性物質が脳内で生産される機序を明らかとし、脳における急性相反応の評価と敗血症性脳症の新たな病態生理学的評価を加えることを研究の目的としている。具体的には敗血症で誘導される炎症性シグナルの脳内での局在を同定すると共に、どのような炎症性受容体(Toll-like受容体)を介して炎症が進展するのかを病理組織学的に探究する。
敗血症性脳症における病態生理学的評価を行うことにより、脳内で最も炎症が進行しやすい部位を時間的・空間的に特定が可能になり、ひいては敗血症に対する治療法の確立に役立つものと考えられる。
研究には雄性マウス(20-25g)を用いて行った。盲腸結紮による腹膜炎モデルの敗血症動物モデルを作成した。モデル作成時にはエーテル吸入及びペントバルビタール腹腔内投与を行い、十分な苦痛軽減に配慮しながら行った。十分な鎮静下に左下腹部に約1cmの皮膚切開を加えて、続いて腹膜も切開する。その後盲腸を検索し一度体外へ脱出させる。盲腸先端部を2重結紮した後に20G針で盲腸先端部を穿刺する。その後、脱出させた盲腸を腹腔内へ還納し、腹膜・皮膚を縫合して手術を終了とする。シャムoperationでは同様に肓腸を脱出させて、2重結紮を行うが肓腸先端の穿刺をすることなく盲腸を腹腔内へ還納し、腹膜・皮膚を縫合して手術を終了とする。つまりマウス自身の便により、腹膜炎を惹起させそれによる敗血症モデルを作成するものである。
敗血症動物作成の6時間後、24時間後、48時間後に、エーテル麻酔下にPBS緩衝液で全身灌流を行い、脳摘出し、組織学的評価を行った。さらに脳におけるTLRサブタイプの局在に対して免疫組織染色を行い、現在評価が進行中である。
また、一部は液体窒素により瞬時に凍結させ、-80℃で冷凍保存した。この冷凍保存したものを用いて、平成20年度にはRNA解析や蛋白発現定量を行う予定である。具体的にはRT(Real time)-PCR法やin situ hybridization法を用いてTLRmRNAの発現を時間的空間的に評価する予定である。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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