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2008 Fiscal Year Annual Research Report

敗血症性脳症の病態解明

Research Project

Project/Area Number 19592085
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

澤村 淳  Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 助教 (00241448)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松田 直之  京都大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (50332466)
丸藤 哲  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30125306)
Keywords敗血症病態 / 敗血症脳症 / サイトカイン
Research Abstract

昨年度同様、雄性マウスを用い、マウス自身の便により、腹膜炎を惹起させそれによる敗血症モデルを作成し実験を引き続き行った。敗血症動物作成の6時間後、24時間後、48時間後に、エーテル麻酔下にPBS緩衝液で全身灌流を行い、脳摘出し、組織学的評価を行った。さらに脳におけるTLRサブタイプの局在に対して免疫組織染色を行い、現在評価が進行中である。
また、一部は液体窒素により瞬時に凍結させ、-80℃で冷凍保存した。この冷凍保存したものを用いて、RNA解析や蛋白発現定量を行う。具体的にはRT(Real time)-PCR法やin situ hybridization法を用いてTLR mRNAの発現を時間的空間的に評価していくものである。
敗血症動物作成の6時間後、24時間後、48時間後に、エーテル麻酔下にPBS緩衝液で全身灌流を行い、脳摘出し、組織学的評価を行った。さらに脳におけるTLRサブタイプの局在に対して免疫組織染色を行い、現在評価が進行中である。
また、一部は液体窒素により瞬時に凍結させ、-80℃で冷凍保存した. この冷凍保存したものを用いて、RNA解析や蛋白発現定量を行う。具体的にはRT(Real time)-PCR法やin situ hybridization法を用いてTLR mRNAの発現を時間的空間的に評価していくものである。
現在までのところ敗血症病態が強く惹起される部位としては第三脳室周辺の基底核あるいは深部大脳白質ではないかと考えており、定量的解析を急いでいるところである。
更に敗血症病態におけるサイトカインのバランス機構を詳細に解析することによって敗血症病態における標的遺伝子を同定し、それに対する遺伝子治療を確立するものである。敗血症病態に対する治療として特効薬は現在までのところ存在せず、前回の研究に関連し非常に重要なテーマであると考えている。
定量的なRelative mRNAについてはTLR2においてコントロールに比べ24時間後に高い傾向を示したが、有意差は確認できなかった。またTLR4についてはコントロールに比べ有意に高値を示した(p<0.05)。そしてTLR9についてはコントロールに比べ48時間後に高い傾向を示したが、有意差は確認できなかった。
病理組織学的な結果であるが、第三脳室周辺の基底核あるいは深部大脳白質周囲に炎症反応が強く出現することを期待していたが、各種免疫組織学的染色においても有意な結果が得られなかった。逆に言うと、敗血症性脳症では空間特異性がなく全脳性に炎症反応が急激に拡散する可能性が考えられた。
今後、更なる追加実験において解析を進めて行きたいと考える次第である。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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