2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592091
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
荒木 和邦 Saga University, 医学部, 准教授 (50193066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三溝 慎次 佐賀大学, 医学部, 講師
中島 幹夫 佐賀大学, 医学部, 教授 (70315191)
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Keywords | Vibrio vulnificus / 壊死性筋膜炎 / Micro-IF assay |
Research Abstract |
佐賀県を中心に有明海沿岸地域で多発するVibrio vulnificusによる感染症は、生の魚介類摂取を介して、主に肝障害を有する中年男性が感染し、その7割が死亡するという深刻な健康被害をもたらしている。本感染症は、肝障害を有する患者が生の海産物を摂取することで発生する。有用な治療法が無い中、当大学附属病院ICUにて救命し得た2名の患者に本菌に対する抗体価が上昇していることを発見し、さらに本感染症予防のため感染しやすい住民を発見する方法として、我々は、本菌に対する血清抗体価測定システムを開発した。本研究は、当大学附属病院ICUと佐賀、福岡、熊本等の地域中核病院との連携で得られた患者サンプルについて、本感染症患者における血清抗体価の推移を調査し、その有用性を検証することを目的とした。 我々は上記サンプルに加え、対照者(未発症の肝機能障害者および未発症の肝機能正常者)の血清を用い、本菌に対する抗体価をMicro-IF assayにより測定した。上記の発見と別に、予後不良であった本感染症患者および未発症の肝機能正常者の抗体価は低く、未発症の肝機能障害者の抗体価は高い傾向であることを発見した。さらに詳しく調査するために同検体を用い、現在ウエスタンブロット法にて毒素に関する研究を行い、Vibrio vulnificusのあるタンパク質に強い抗体反応を示すことが判明した。今後はこのタンパク質の同定およびMicro-IF assayの結果との関連にっいて追跡調査を行う予定である。
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Research Products
(6 results)