2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592097
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
澤野 誠 Saitama Medical University, 医学部, 講師 (40242143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間藤 卓 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (90251248)
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Keywords | 呼気分析 / 心拍出量測定 / 低侵襲検査 |
Research Abstract |
【目的】呼気ガス分析による無侵襲・高分解能・血中-酸化炭素ヘモグロビン(COHb)濃度連続測定法(EGA法)を開発し循環血液量測定等への応用を報告してきた。今回少量COHb希釈法にEGA法を応用した極低侵襲心拍出量測定法を開発し、その正確性を心拍出量測定のGolden Standardである肺動脈カテーテルを用いた肺動脈カテーテル法(PAC法)と比較し検証した。 【対象と方法】肺動脈カテーテルを留置したICU入室患者12名について、各2回心拍出量をEGA法およびおPAC法(3回反復測定)にて同時測定し、その一致度をBland-Altman法にて解析した。 【結果】EGA法とTD法とのlimit of agreement(差のmean±2SD)は-0.26±0.49L/minであった。PAC法におけるcoefficient of repeatability(平均との差の2SD)は1.00L/minであった。 【考察】心拍出量測定値におけるEGA法とPAC法の差と、PAC法における測定値のばらつきを比較すると、EGA法による心拍出量測定の正確性はPAC法と同等以上であると結論される。EGA法は侵襲的手技を必要とせず、心拍出量測定におけるPAC法のより低侵襲な代替となることが期待される。
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