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2008 Fiscal Year Annual Research Report

筋失調症モデルマウスの頭頸部を支配する運動性及び知覚性ニューロンに関する研究

Research Project

Project/Area Number 19592110
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

市川 博之  Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (20193435)

Keywordsジストニン / 三叉神経中脳路核 / 三叉神経節 / isolectin B4 / TrkA / CGRP / caspase 3 / ノックアウトマウス
Research Abstract

筋失調症(ジストニア)では不随意的に四肢の筋肉が緊張し、痙攣することにより手足の運勲が障害される。この疾患の一つのモデルであるジストニンノックアウトマウスでは同様の症状を不すことが知られているが、筋組織や運動神経には異常が全く認められない。しかし手足の筋肉の緊張や弛緩を感受するニューロンや筋紡錘が消失しているという報告がされている。一方、口腔顔面領域においては顔面や舌の連縮や顎の変位等がジストニアの症状としてあらわれる。口腔顔面領域における筋失調が哺乳や咀嚼機能を妨げ、生命の維持に危険をもたらす可能性があるにもかかわらず、この原因に関する研究は全く行われてこなかった。三叉神経系における運動ニューロンの細胞体は三叉神経運動核に、固有感覚受容ニューロンの細胞体は三叉神経中脳路核に含まれている。三叉神経の運動ニューロンは咀嚼筋を支配し、下顎の運動を行っている。一方、三叉神経中脳路核におけるニューロンは咀嚼筋中の筋紡錘に軸索を送り咀嚼筋の伸展や緊張を伝える機能を持っている。これらの運動性及び知覚性ニューロンに異常が生じると哺乳や咀嚼運動が障害されると考えられている。本研究では、まず三叉神経運動核における咀嚼筋の運動ニューロンの分布をジストニンノックアウトマウスとワイルドタイプマウスとで比較した。その結果、脊髄神経系における運動ニューロンと同様に、いずれのマウスにおいても三叉神経運動ニューロンが豊富に観察された。また、三叉神経中脳路核を調べてもジストニンノックアウトマウスとワイルドタイプマウスにおいて固有感覚受容ニューロンが豊富に観察され、明らかな差は認められなかった。ジストニン欠損による固有感覚受容ニューロンに対する影響は三叉神経系よりも脊髄神経系の方が大きいと考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] The number of nociceptors in the trigeminal ganglion but not proprioceptors in the mesencephalic trigeminal tract nucleus is reduced in dystonin deficient dystonia musculorum mice2008

    • Author(s)
      Ichikawa, et al.
    • Journal Title

      Brain Research 1226

      Pages: 33-38

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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