2007 Fiscal Year Annual Research Report
EBウイルス感染モデルマウスを用いた臓器特異的自己免疫疾患発症機構の解明
Project/Area Number |
19592137
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
井上 裕子 Tsurumi University, 歯学部, 講師 (50367306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
美島 健二 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (50275343)
山田 浩之 鶴見大学, 歯学部, 助教 (90267542)
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Keywords | EBウイルス / 自己免疫疾患 / エストロゲン |
Research Abstract |
今年度はヒト免疫システム有するモデルマウスを作成の為の予備的検討を行った。初めに、ヒト臍帯静脈由来のCD34陽性細胞の分離を試みた。膳帯血は主治医から提供者への研究の説明がなされ、書面にて提供の同意を得た後、採取し実験に使用した(提供医療機関による)。臍帯血を採取後24時間以内に比重遠心法にて単核球を得、免疫磁気分離システムを用いてCD34陽性細胞を分離した。分離後は速やかに凍結し、実験に使用するまで液体窒素内で保存した。また分離後の細胞について、CD34陽性細胞をフローサイトメトリーにて解析した。その結果陽性率は約50%であった。その後、磁気ビーズの洗浄を繰り返すことにより、陽性率は約70%にまで上昇した。次に、生後一日以内のマウス肝臓内投与の検討をGFPマウス由来の末梢血を用いて行った。投与に用いる注射器に工夫が必要とされ、変更後には血中にGFP陽性細胞は75%のマウスで確認され投与の有効性が示された。さらにRag2-/-γc-/-マウスに対するsub lethalな線量の確認を行った。放射腺に対する感受性はマウスの系統により異なるため、Rag2-/-γc-/-マウスについて生後一日以内にγ線を照射後の生存率を確認し、約半数生存するような、線量を検討した。Rag2-/-γc-/-マウスでは被爆線量は1.8×2Gyであったが、BALB/Cマウスでは2×2Gyであった。さらに照射後3日目に肋骨骨髄に骨髄抑制像を認め、被爆の確認を行った。
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