2007 Fiscal Year Annual Research Report
活性化破骨細胞の膜表面蛋白質による骨吸収制御とその細胞内シグナル伝達の解析
Project/Area Number |
19592150
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
久木田 明子 Saga University, 医学部, 准教授 (30153266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久木田 敏夫 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (70150464)
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Keywords | 破骨細胞 / 分化 / 抗体 |
Research Abstract |
破骨細胞はマクロファージと共通の前駆細胞に由来する細胞であるが、マクロファージと異なり骨吸収機能を有する多核の細胞である。この破骨細胞の抗原を特異的に認識する有用な抗体や骨吸収制御に関わる抗原蛋白質に関しては多くは明らかとされていない。本研究では、筆者らが作成したラット破骨細胞を抗原として作成した6種類の抗体の抗原蛋白質及び遺伝子を明かとするために、筆者らが作成した破骨細胞特異的なcDNAライブラリーを用いて発現クローニングを行った。その中で一つの抗体を用いた時に1.2 X10 6のcDNAクロンから陽性のクロンが10個得られた。それらは2つのタイプの蛋白質をコードしており、一つは核内蛋白質であり一つは細胞内シグナル因子であることがわかった。また、これら蛋白質のマウス破骨細胞における発現をRT-PCRを用いて調べたところ、RANKLで誘導される破骨細胞において発現していることがわかったため、発現ベクターを作成している。さらに、残りの抗体については膜表面の抗原を明かとするためにその哺乳動物細胞での発現クローニングを行うと同時に破骨細胞から膜蛋白質を抽出し破骨細胞における抗原蛋白質の免疫沈降及びWestern解析及行い抗原遺蛋白質を解析している。また、これらの抗体の抗原蛋白質の抗原蛋白質のラットの骨髄細胞から形成される破骨細胞における発現や特異性について、共焦点レーザー顕微鏡を用いて解析した。その結果、6種類の抗体のうち3つの抗体は破骨細胞の膜表面を特異的に染めることがわかった。また、一つの抗体の抗原はRANKLを添加した時に細胞の局在に変化が見られた。
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Research Products
(11 results)