2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592170
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
浅海 淳一 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (60184131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
此内 浩信 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20294423)
柳 文修 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (50284071)
久冨 美紀 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (60314704)
松崎 秀信 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (70325124)
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Keywords | ダイナミックMRI / 口腔扁平上皮癌 / PCNA / microvessel density / 腫瘍血管新生 / 腫瘍増殖能 / Contrast Index |
Research Abstract |
本年度は、ダイナミックMRIから得られたパラメーターと転移の頻度や予後と相関する因子と考えられている腫瘍増殖能、腫瘍血管新生との関連性を比較検討した。口腔扁平上皮癌の診断のもとに、術前にダイナミックMRIが行われ、画像と摘出標本の病理像との比較検討が可能な28例(T2:24例、T3:4例)を対象とした。ダイナミックMRIで得られた画像と相当すると考えられた断面の標本に抗PCNA抗体、抗CD34抗体を用いて免疫組織化学染色を施行し、PCNA陽性率(PCNA labeling index)、微小血管密(microvessel density、以下MVD)を測定後、ダイナミックMRIのパラメーター(Contrast Index、以下CI)CIの最大値CI-max、最大増量CI-gain、割合CI-gain/CI-max ratioとの相関を検討した。その結果PCNA labeling indexはダイナミックMRIのパラメーターであるCI-gain、CI-gain/CI-max ratioと有意な相関関係を示した(P=0.0473、r=0.378とP=0.0012、r=0.581)。またWVDはCI-gain、CI-gain/CI-max ratioと有意な相関関係を示した(P=0.00821、r=0.0.490とP=0.00141、r=0.574)。このように、CI-gain、CI-gain/CI-max ratioとPCNA labeling index、MVDとの間に有意な相関関係がみられた事から、DCE-MRIは、患者の予後の推定や治療方針の決定に際し、有用な非観血的検査法と成りうることを示唆した。
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Research Products
(2 results)