2007 Fiscal Year Annual Research Report
RA滑膜細胞における活性酸素種産生と細胞死に対するミトコンドリアMnSODの効果
Project/Area Number |
19592175
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
末永 重明 Kagoshima University, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00136889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 和男 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (60347094)
犬童 寛子 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (00301391)
馬嶋 秀行 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科 (60165701)
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Keywords | リウマチ性関節炎 / 活性酸素種 / 細胞死 / ミトコンドリア / MnSOD / 滑膜線維芽細胞 / 定量RT-PCR / Nondenatured gel assay |
Research Abstract |
RAやOAの関節疾患におけるミトコンドリア由来活性酸素産生やアポトーシス発現に対するMnSOD効果との関連性については未だ知られていない。本研究では、MnSOD発現を抑制したRA細胞モデルを作製し、酸化ストレスによるミトコンドリア活性酸素産生の増加やアポトーシス誘導に対するMnSOD効果について解明する。得られたミトコンドリア障害に対するMnSODの効果と炎症の活動性との関わりについて評価を行うことを目的とした。まず、初年度はMnSODの発現を抑制した種々の細胞モデルを作製することを試みた。 RA滑膜線維芽細胞を用い、MnSOD発現の異なる細胞モデルの確立を行った。MnSODの発現抑制については、MnSOD siRNAのコンストラクト(Ambion社)を用いて、Lipofectamine 2000(Invitrogen社)により細胞内に遺伝子の導入を行った。MnSOD遺伝子レベルでの発現量は、現有のABI PRISM 7000装置を用い、TaqMan probeによる定量RT-PCRで検討した。また、蛋白レベルでのMnSOD活性については、Nondenaturedgel assay法で定量的に評価を行った。RA滑膜線維芽細胞におけるMnSOD活性および発現量の程度を、それぞれ親株細胞と比較した。 結果:(1)siRNAによるMnSOD mRNAの発現については、トランスフェクト3日後で最も抑制された。親株細胞やcontrol siRNAを行った細胞に比較して、MnSOD mRNAは20%程度にいたるまで発現抑制がみられた。(2)Nondenatured gel assayによるMnSOD活性については、トランスフェクション5日後で最も抑制され、親株細胞やcontrol siRNAを行った細胞に比べて、約60%にまで発現抑制が認められた。
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Research Products
(2 results)