2007 Fiscal Year Annual Research Report
Tomosynthesisを応用した口外法による齲蝕診断法の確立に関する研究
Project/Area Number |
19592179
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
荒木 和之 Showa University, 歯学部, 准教授 (50184271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 友宏 昭和大学, 歯学部, 教授 (20124688)
原田 康雄 昭和大学, 歯学部, 准教授 (30119250)
関 健次 昭和大学, 歯学部, 講師 (00245820)
松田 幸子 昭和大学, 歯学部, 助教 (50266178)
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Keywords | Tomosynthesis / Caries / Diagnosis / う蝕 / X線 / X-ray / 断層撮影 / 口外法 |
Research Abstract |
Tomosynthesisといわれる原理を応用したtuned aperture computed tomography(TACT,VT)はX線発隼装置と、被写体を透過後のX線をとらえるセンサーを用い、これを一対として被写体に対して角度を変えた複数の画像を撮影し、それらの画像をコンピュータ上で重ね合わせるロとで任意の断面の画像を作成するシステムである。解像度が高く、しかもCTでみられる歯冠修復物などのメタルアーチファクトが生じないとされている。本研究ではこのTACTを口腔外から応用(口外法TACT)し隣接面う蝕を診断するシステムを検討することを目的としている。昨年まで基礎的な検討を行ってきたが、本年度は新しいX線センサー一式を購入しその感度と撮影条件とについて検討してきた。撮影条件の検討項目としては、投影画像の投影枚数、投影角度、被写体の位置付け、各投影を撮影するときのX線の照射条件について抜去歯をモデルとして検討した。投影枚数は最大の11枚で、投影角度が40。の時が良好な画像が得られた。被写体の位置づけは、反対側と検査側が平行になるとその障害陰影のため画質が低下しており、少し被写体を傾けた方が良好な画像が得られた。その角度は約10°程度であった。X線照射条件は、被写体が抜去歯のためそのまま患者には対応しないが、60kV、2mAで十分と考えられた。一方投影画像から断層画像を再構成する際のアルゴリズムは、新しいStatistical inversion法(Bayesian inversion法)を用いてみたが、従来の方法と比べ明らかに良くなっているとは断定できなかった。来年度かけて、その理由を解析し、また実際の被曝線量についても検討していく予定である。
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