2010 Fiscal Year Annual Research Report
アミノチオール系防護剤による唾液腺の放射線障害の軽減
Project/Area Number |
19592184
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
那須 優則 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (50130688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三橋 扶佐子 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (60187896)
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Keywords | 血管内皮細胞 / X線 / 細胞樹立 / 免疫染色 / PCR / TEM / tube formation |
Research Abstract |
目的:唾液腺の血管は他の臓器と同様に重要な働きをしている。in vitroで血管形成に及ぼす放射線の影響を知るため、マウス唾液腺、ミニブタ胎児の歯胚およびヒト歯肉から血管内皮細胞を樹立しin vitroで血管形成に及ぼす放射線の影響を検討した。方法:colonial cloningによって多角形敷石状の細胞を分離するろ紙法、およびマグネットを用いるdynabeads法により血管内皮細胞のみを採取した。outgrowthした細胞をbeads-CD31と4℃、20分間反応させ、4回洗浄し、beads.CD31に結合している細胞を培養し実験に使用した。免疫染色、PCR,tube formation,TEMで観察した。結果:3種類の内皮細胞の胴体の差異は認められなかった。無照射群の血管内皮細胞は敷石状に配列して成長し、細胞どうしの結合抑制の特徴を持っていた。倍加時間は約48時間だった。細胞は抗vWF,抗VE-cadherin,抗Flk-1で免疫染色された。RT-PCRによりvWFVE-cadherin,CD31を有した。HGF入り寒天で培養したtime-lapse像の観察で、いくつかの細胞が集り、互いに結合し(60分後)、そしてtube formationを形成した(100-180分後)。さらにTEMによりjunctional complex、細胞質にWeibel-Palade体が観察された。0.5Gy照射群は無照射群と比較しRT-PCでのvWF,VE.cadherin,CD31の発現が弱かった。無照射群と比較しtube formationの形成時間は同程度であったが、tube formationネットは大きくなった。
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