2007 Fiscal Year Annual Research Report
レーザーを応用したう蝕治療法の確立-炎症歯髄創傷治癒過程の免疫組織化学的解析-
Project/Area Number |
19592197
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
吉羽 永子 Niigata University, 医歯学系, 助教 (10323974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉羽 邦彦 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30220718)
竹中 彰治 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50313549)
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Keywords | う蝕 / 修復 / 半導体レーザー / 象牙質・歯髄複合体 |
Research Abstract |
本研究の目的は、レーザーを応用したより快適でより生物学的なう蝕治療法の確立のための基礎データーを得ることである。細胞生物学的、免疫学等の領域の先端的研究手法を駆使して、レーザー照射の象牙質・歯髄複合体への生物学的影響、炎症歯髄への効果、さらに積極的な修復・再生を意図した新たな生物学的う蝕処置の確立を目指すものである。 1, レーザー(Er:YAGレーザー、GaAlAs半導体レーザー)照射に対するラット臼歯歯髄の反応を、免疫組織化学に解析を行っている。アルカリホスファターゼ、硬組織基質蛋白(BSP,OCN,OPN等)、細胞外マトリックス(糖タンパク質、プロテオグリカン、コラーゲン等)、ならびに基質分解促進因子・抑制因子(MMPs,TIMPs)の発現、象牙芽細胞分化マーカーとしてDSP、nestin歯髄細胞および神経繊維(PGP9.5)の変化、免疫担当細胞(CD11c,ED1,ED2,OX6,OX62)の動態、アポトーシスをTUNEL法にて、また細胞増殖をki67をつかって解析を行っている。 2, 一方,レーザー照射の効果は、具体的に何に起因するものなのかの解析はこれまであまり進んでいない。要因の一つとして、温度の上昇であろうことが示唆されるが、これについての詳細な解析はなされていない。今回、科学研究費で購入した極細熱電対により、照射による温度の影響を現在検討中である。
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