2007 Fiscal Year Annual Research Report
in vivo実験系を用いた歯周組再生を促進する因子の同定
Project/Area Number |
19592206
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
後藤 康治 Kyushu University, 大学院・歯学研究院, 准助教 (00170473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤峰 昭文 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (00117053)
前田 英史 九州大学, 大学病院, 講師 (10284514)
畦森 雅子 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (90136490)
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Keywords | ヒト歯根膜細胞 / 塩化カルシウム / オステオポンチン / オステオカルシン |
Research Abstract |
生体内で歯根膜の終末は歯根あるいは骨といった硬組織に両端をおいている。すなわち歯根膜は硬組織が存在する部位では、石灰化能を有していると考えられることから、本実験に同意が得られた患者のヒト歯根膜細胞をCaCl2存在下で培養し、カルシウムが歯根膜細胞の分化に及ぼす影響について検討した。その結果、CaCl2がおよそ5mM程度で存在した場合に、オステオポンチン、オステオカルシンのmRNA合成量を促進することが明らかとなった。また同様の条件下で同じ濃度のMgCl2と培養した場合には、何も添加していないコントロールと同じ結果であったことから、カルシウムが歯根膜細胞の骨芽細胞への分化を誘導することが示唆された。さらにCaCl2が歯根膜細胞の増殖に及ぼす影響について検討したところ、カルシウムの濃度依存的に促進することが明らかになった。以上のことからカルシウムの存在が歯根膜の恒常性の維持は必要であることが示唆された。 なお本研究は歯学研究院の倫理委員会にて承認が得られた上で遂行されたものである。
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Research Products
(2 results)