2007 Fiscal Year Annual Research Report
レーザーの低エネルギー効果を生物学的に解析して硬組織再生療法への応用法を確立する
Project/Area Number |
19592209
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
横瀬 敏志 Ohu University, 歯学部, 教授 (90245803)
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Keywords | レーザー / 骨組織 / 細胞培養 / 再生療法 |
Research Abstract |
本年度は主に培養骨芽細胞様細胞(MC3T3 E1、primary culturo)を用いて、炭酸ガスレーザーを照射して骨芽細胞の分化と骨形成能に対する影響を検討した。 培養細胞に対して、炭酸ガスレーザーを15J/cm2の出力で一回及び連続照射するグループを設定した。その後、細胞数、ALP活性、石灰化結節の形成数、lef-1の発規を調べた。レーザー照射後、5、10、15、20日月の細胞を資料とした。レーザー照射した細胞は経時的にALP活性が上昇し、石灰化結節の形成が抑制された。さらに興味あることに石灰化が亢進した細胞ではlef-1の発現が亢進し、また石灰化が抑制された最奥ではlef-1の発現が抑制されていた。これらの結果は炭酸ガスレーザー照射による骨形成促進作用には、適当な照射条件が存在し、そのメカニズムにはWntシグナルが関与することが示唆された。しかしながら現在のところ、まだ適当な照射の総エネルギー最の確定がなされていない。今後実際臨床に応用するためには正確なエネルギー量の決定が必要になるため、次年度はこれらの結果を基にinvivoでの実験を中心解析し、骨形成がもっとも亢進する総エネルギー量を検討したい。
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Research Products
(2 results)