2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592210
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
高橋 慶壮 Ohu University, 歯学部, 教授 (70243475)
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Keywords | 口腔内好中球 / 抗酸化剤 / 細胞死 / シグナル伝達系 |
Research Abstract |
口腔内好中球にシグナル伝達阻害剤を作用させ,細胞死を促進あるいは抑制する伝達経路の決定を目標に研究を進めている。すなわち,抗酸化剤単独あるいはSB203580(p38MAPK阻害剤),SP600125(c-junN-teminal kinase阻害剤),PD98059(E RK阻害剤),herbimycin(チロシンキナーゼ阻害剤),PP2(Srcfamily阻害剤),H-7(プロテインキナーゼC阻害剤)を併用した際の影響を検討している。健常者の好中球を用いた予備実験を行っている。昨年10月に奥羽大学へ移籍した関係で,本学の倫理委員会に研究内容を申請中である。また,Bad,extracellular signa1-regulated kinase(ERK),p44/42MAPK,p38MAPKおよびJNKのリン酸化についても同様に進めている。 口腔内好中球は既に自身が産生した活性酸素によって活性化されており,細胞内グルタチオン濃度が低下していた。カスパーゼ非依存的なアポトーシスが発動されていると考えられた。SH基を有する抗酸化剤によって細胞死を効果的に遅延させることができたことから,口腔内好中球の細胞死を遅延させることで口腔内の感染防御能を高める,「抗酸化療法」によって口腔内感染症の予防および治療法の開発に繋がる可能性が示唆される。今後の研究を通して、口腔疾患のサプリメント療法を構築したい。
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Research Products
(9 results)