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2008 Fiscal Year Annual Research Report

超音波を応用した歯冠修復物の口腔内寿命予測

Research Project

Project/Area Number 19592211
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

黒川 弘康  Nihon University, 歯学部, 助教 (10291709)

Keywords口腔内寿命予測 / 超音波 / 非破壊試験 / レジンセメント
Research Abstract

レジンセメントを用いて歯冠修復物を装着する際,余剰セメントの除去にあたってプレキュアが行なわれるが,プレキュアを行う時間が,セメントの除去性に及ぼす影響については不明な点が多い。そこで,プレキュア時間の変更がレジンセメントの初期硬化挙動に及ぼす影響について検討した。
超音波伝播時間の測定は,超音波送受信装置を用いて測定した。すなわち,各製造者指示に従って練和したセメント泥を,試料台に静置したテフロン型に填塞し,ラッピングフィルムを介してトランスデューサーを接触させ,経時的に測定し,各試片の厚みとから音速を求めた。すなわち,照射を行わない条件では,練和開始から3分まで10秒毎に,その後15分まで30秒毎に測定した。照射を行う条件では,照射中は5秒毎に,照射終了後15分まで10秒毎に測定した。
セメントの硬化挙動の測定は,照射を行わない,あるいは600mW/cm^2の条件で30秒間照射を行う2条件で行った。また,1および24時間経過した試片についても測定するとともに,セメント練和からビカー針が侵入不可能となった時間における音速についても測定した。
その結果,供試したいずれのセメントにおいても,照射を行わない条件ではセメント内部を伝播する音速の変化は練和開始3分後までは緩徐であるのに対し,照射を行なった条件では照射開始から短時間で上昇し,照射終了後も継続する傾向を示した。また,その傾向は製品によって異なるものであった。一方,ビカー針を用いて硬化と判定された時間における音速の値は,照射条件および製品間で異なるものであり,また,24時間後の音速と有意差が認められなくなる時間もさまざまであった。以上より,セルフアドヒーシブタイプのレジンセメントの硬化性は,照射に影響を受けるとともに,製品によって異なることが判明した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2008

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Setting behavior of luting cements monitored by an ultrasonic method2008

    • Author(s)
      Tsubota K
    • Journal Title

      J Oral Sci 50

      Pages: 117-121

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Ultrasonic monitoring of the setting of adhesive resin cements2008

    • Author(s)
      Kurokawa H
    • Organizer
      86th General Session & Exhibition of the IADR
    • Place of Presentation
      Metro Toronto Convention Center, Canada
    • Year and Date
      2008-07-04

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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