2007 Fiscal Year Annual Research Report
コンポジットレジン接着修復の臨床的条件下における評価検討
Project/Area Number |
19592214
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
奈良 陽一郎 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 教授 (80172584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貴美島 哲 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (90247023)
鈴木 貴規 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (30409221)
代田 あづさ 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (10307960)
新田 俊彦 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (20247042)
柵木 寿男 日本歯科大学東京短期大学, 准教授 (50256997)
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Keywords | レジン接着システム / 歯頸部V字状窩洞 / 色素浸透漏洩試験 / 複合ストレス負荷 / 微小引張り接着強さ / 象牙質接着強さ / レジン象牙質接合界面 / FE-SEM観察 |
Research Abstract |
ヒト抜去小臼歯頬側歯頸部に規格化V字状窩洞を形成後、臨床的な修復を行った。ついで、4/60℃間各15秒間浸漬によるサーマルサイクリング1,250セットと12kgf毎分90回ストロークによる繰り返し荷重10万回の同時負荷を修復試料に対し加えた。その後、試料を1%メチレンブルー水溶液中の60分間浸漬、窩洞中央部から板状試料2枚の切り出し、研磨の後に、色素浸透状態に基づく漏洩評価を行った。さらに、2枚の板状試料にダンベル状形態調整を行い、歯肉側象牙質窩壁に対するμ-TBS値を測定した。 1)オールインワンシステムを含む最近の代表的セルフエッチ系システム7種について検討した結果、複合ストレス負荷後の漏洩状態はシステムによって有意に異なった。しかし、1種システムを除く6種システムの漏洩は、歯頂側エナメル質窩縁または歯肉側象牙質窩縁からの漏洩にかかわらず、窩壁の1/4未満であった。これらシステムの辺縁封鎖性は、優れた接着性を有するとの内外評価を得ているシステムと同等の傾向にあり、また窩壁格差も認められないことから、臨床への有用性が示唆された。 2)7種システムの複合ストレス負荷後の歯肉側象牙質窩壁に対する微少引張り接着強さを検討した結果、μ-TBS値はいずれのシステムも10MPa以上を示した。また、新規試作システム1種は、CMBを含む他のシステムに比べ1.7倍以上のμ-TBS値をストレス負荷後においても保持し、優れた辺縁封鎖能とともに臨床能力に長けたシステムの可能性が示唆された。 オールインワンシステムを含む最近の代表的なセルフエッチ系システム5種のレジン象牙質接合界面をFE-SEMによって観察評価した。その結果、生成された樹脂含浸層の平均厚さは0.49〜1.76μmを示し、システムによって有意に異なった。また、界面部にはシステムにより異なる明瞭な網目状様相や密度の高い構造帯が確認できた。
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Research Products
(6 results)