2008 Fiscal Year Annual Research Report
新規シランカップリング剤の合成によるプライマーおよびコンポジットレジンの開発
Project/Area Number |
19592215
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
二瓶 智太郎 Kanagawa Dental College, 歯学部, 講師 (50237781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 行成 東京理科大学, 工学部, 講師 (70277276)
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Keywords | シランカップリング剤 / プライマー / コンポジットレジン / 接着性 / 耐水性 |
Research Abstract |
研究実施計画に基づき,平成19年度は新規疎水性シランカップリング剤を種々合成,開発し,その処理効果がガラス面に対する接着強さから耐水性も有することが確認できた.本年度は,この疎水性シランカップリング剤で処理したシリカフィラーを用いて試作コンポジットレジンを製作し,水中保管後の機械的強さからガラス面処理と同様に耐水性を有するか,また,摩耗試験からカップリング効果が有効であるか検討した.その結果 1.合成した新規シランカップリング剤(p-MBS)で処理したフィラーを含むコンポジットレジンの引張り強さは,水中180日後においても初期強度と比較して有意に低下せず,コントロールの3-MPSと比較しても有意に高い引張り強さであった.また,5℃と55℃の水槽に各60秒間浸漬したサーマルストレスを30,000回負荷した後においても,p-MBS群では初期強度と比較して有意に低下しなかった. 2,Three-body-wear testのACTA wear machineによる摩耗試験の結果,引張り試験の結果と同様に,p-MBS群は3-MPS群と比較して有意に少ない摩耗量であった. 以上の結果より,ベンゼン環を挟み加水分解性基と有機官能基が対称性に位置するシランカップリング剤で処理されたフィラーを含むコンポジットレジンは,カップリング層の耐加水分解が向上し,しかもレジンマトリックスとの相溶性が増し,フィラーとベースレジンの親和性が高められたことが示唆された.
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Research Products
(8 results)