2008 Fiscal Year Annual Research Report
オッセオインテグレーション早期獲得を目指した即時・早期荷重プロトコルの開発
Project/Area Number |
19592226
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小山 重人 Tohoku University, 病院, 准教授 (10225089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 誠 東北大学, 大学院・歯学研究科, 客員教授 (80091768)
佐々木 啓一 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (30178644)
横山 政宣 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (20396500)
佐々木 洋人 東北大学, 大学院・歯学研究科, 非常勤講師 (60431582)
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Keywords | 歯科インプラント / オッセオインテグレーション / 即時・早期荷重 |
Research Abstract |
インプラント治療においては, オッセオインテグレーション獲得までの期間の短縮が重要課題である. 従来の即時荷重プロトコルは明確な生物学的なエビデンスが得られておらず, 臨床経験主導のもとに進められてきた. 本研究は, 即時荷重・早期荷重下のインプラント体周囲のオッセオインテグレーションの獲得, 骨代謝の状況を骨シンチグラフィから経時的, 定量的に評価することにより, その生物学的根拠と安全性を明らかにし, インプラント治療に関するトランスレーショナルリサーチとして, 即時・早期荷重プロトコルの開発を目的とした. 方法は、実験動物へのインプラント体埋入モデルを用い, 即時荷重下のインプラント体周囲のオッセオインテグレーションの獲得, 骨代謝の状況を骨シンチグラフィから経時的, 定量的に測定することにより, オッセオインテグレーション期間を短縮できる荷重条件を検索した. 本年度の研究成果としては, 1. 即時荷重負荷に伴い上昇した骨代謝活性は, 負荷開始7日後に最大となり、28日後にはほぼベースラインレベルにまで戻った. 2. オッセオインテグレーション獲得後の荷重負荷の場合と比較するとピーク時の代謝活性の値は約1. 5倍. となることが示された, その後14日目まで有意に上昇したが21日以降は遅延荷重時と同等のレベルまで低下した. これらのことから, 即時荷重時においても遅延荷重時と同様に骨の改造という生体での適応反応が起きること, また, ピーク時での放射活性比が大きな値となったことは, 遅延荷重よりもより大きな骨の改造機転が生じる可能性が示唆された.
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Research Products
(2 results)