2008 Fiscal Year Annual Research Report
両生類試験法による歯科材料の内分泌撹乱作用評価に関する研究
Project/Area Number |
19592239
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
野村 雄二 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (80218370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤尻 昌彦 広島大学, 病院, 助教 (20325195)
岡崎 正之 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30107073)
高橋 徹 熊本保健科学大学, 保健科学科, 教授 (70369122)
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Keywords | 生体材料 / 環境ホルモン / 両生類 / 歯学 / 安全性評価 |
Research Abstract |
歯科材料から溶出する内分泌撹乱化学物質については、酵母や細菌を使ったエストロゲン受容体(ER)に対する活性を評価するin vitro試験が実施されており,個々の化学物質の安全性が検討されている。一方,エストロゲン活性としてとらえられてきた内分泌撹乱物質の人体への影響は,最近の研究により、脳の発達に影響を与える甲状腺ホルモンの異常がより重大視されるようになってきた。甲状腺ホルモン作用の評価試験法についても、甲状腺ホルモン受容体(TR)や甲状腺ホルモン輸送タンパク(TTR)やTRとヘテロダイマーを形成するレチノイドX受容体(RXR)に対する活性を評価するin vitroの試験系が開発されている。しかしながら,口腔内のように,より高度な安全性が求められる場合には,in vivo試験での検討が不可欠となる。そこで,本研究は、甲状腺ホルモンおよびエストロゲン作用撹乱化学物質のin vitroおよびin vivoバイオアッセイを両生類(アフリカツメガエル)を使って確立するために、前年度に行った紫外線吸収剤に加えて、歯科材料として用いられる可塑剤および重合開始剤、歯科用消毒剤についても実験を行った。その結果、歯科用レジンに含まれる重合開始剤および紫外線吸収剤、さらに、仮封材およびティッシュコンディショナーに含まれる可塑剤の中には、エストロゲン活性および甲状腺ホルモン様作用を示す化学物質の存在が明らかにされた。 以上の結果をふまえ、今後、化学物質の代謝経路の解明および両生類試験法のin vivoでの検証を行う予定である
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Research Products
(1 results)