2007 Fiscal Year Annual Research Report
インターナルアバットメントスクリューの緩みに関する研究
Project/Area Number |
19592263
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
萩原 芳幸 Nihon University, 歯学部, 准教授 (00228389)
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Keywords | インプラント / アバットメント / 動的荷重 / 内側性結合機構 |
Research Abstract |
エキセントリックな咬合接触により発生する荷重因子が,アバットメントスクリューの緩み与える影響を明らかにすること目的に実験を施行した.Preloadの測定は指示トルク値(20Ncm)で締結した直後のReverse torque value(RTV)をトルクレンチで測定し,その値を荷重前のinitial preload(IP)とした.ついで,繰り返し衝撃荷重を付与した後のPost-preload(PP)RTVを同様に計測し,その変化量により衝撃荷重のpreloadに対する影響を評価した.Internal hexインプラントにアバットメントをGold Titeで固定した試料でのIPは10.4(0.5)Ncmで,PP-RTVは11.0(0.7)Ncmであった.同じくTi Screwで固定したものはそれぞれ,18.3(0.8)Ncmと20.1(1.4)Ncmであった.External hexインプラントにアバットメントをGold Titeで固定した試料でのIPは12.8(0.8)Ncmで,PP-RTVは13.8(0.9)Ncmであった.同じくTi Screwで固定したものはそれぞれ,18.9(1.2)Ncmと20.4(1.4)Ncmであった. 全てのグループにおいて,100万回の繰り返し荷重を加えた後のPP-RTVはIPに比較して有意に増加した.Preloadの変化量に関してはインプラント/アバットメント接合様式による影響はなく,むしろアバットメントスクリューの材質,すなわちチタン製アバットメントを用いた場合にスクリューの緩みが生じにくい(衝撃後のプレロードの上昇)ことが明らかになった.
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