2008 Fiscal Year Annual Research Report
インターナルアバットメントスクリューの緩みに関する研究
Project/Area Number |
19592263
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
萩原 芳幸 Nihon University, 歯学部, 准教授 (00228389)
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Keywords | インプラント / アバットメント / 動的荷重 / 内側性結合機構 |
Research Abstract |
本研究では外形状が同一のImplant Innovation社のInternal hexおよびExternal hexインプラントを用いて,エキセントリックな咬合接触により発生する荷重因子がアバットメントスクリューの緩みとI/A interfaceの挫滅状況に及ぼす影響を検討した.また,アバットメントスクリューの材質による影響も合わせて検討するために金合金性とチタン合金性のアバットメントスクリューを使用した. メーカー指示のトルク値(20Ncm)で締結した直後のReverse torque value (RTV)をトルクレンチで測定し,その値を荷重前のinitial preload(IP)とした.ついで,繰り返し衝撃荷重(100万回/50N)を付与した後のPost-preload (PP) RTVを同様に計測し,その変化量により衝撃荷重のpreloadに対する影響を評価した.全てのグループにおいて,100万回の繰り返し荷重を加えた後のPP-RTVはIPに比較して有意に増加した. Preloadの変化量に関してはインプラント/アバットメント接合様式による影響はなく,むしろアバットメントスクリューの材質,すなわちチタン製アバットメントを用いた場合にスクリューの緩みが生じにくい(衝撃後のプレロードの上昇)ことが明らかになった.一連の実験結果より以下の結論を得た. 1.スクリューの緩みに関して,製造メーカーが指示するトルク(20cm)におけるネジ締めにおいてエクスターナルジョイント型,インターナルジョイント型インプラントともに変化を生じないことがわかった. 2.アバットメントおよびインプラント体の接合面におけるマイクロギャップについては衝撃側にてエクスターナルジョイント型,インターナルジョイント型ともに有意な変化が認められた.しかしながらスクリューに緩みはみられなかったが,変形が生じていることが示唆された. 3.接合面の変化についてインターナルジョイント型はエクスターナルジョイント型に比較して有意に小さく,衝撃に対する変形が少ないことが示唆され,スクリューに対する変形も少ないことが示唆された.
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Research Products
(2 results)