2007 Fiscal Year Annual Research Report
携帯型生体アンプを用いた睡眼中の生体現象分析システムの開発
Project/Area Number |
19592264
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
小林 義典 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 教授 (20095102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志賀 博 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50226114)
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Keywords | 生体現象 / 携帯型アンプ / 咬筋筋活動 |
Research Abstract |
近年、本体が300gと小型であるが、生体現象を24チャンネルで24時間連続記録できる携帯型アンプが市販され、大型の睡眠ポリグラフと同等の記録を行え、また付属のPCカードにデータが記録されるため、自宅での応用が可能となってきた。そこで、本研究は、簡便かつ高精度の携帯型生体アンプを用いた睡眠中の生体現象分析システムの開発を試みた。 被験者は、全身に臨床的な異常と咀嚼系に障害の既往が認められず、事前に実験の主旨についての説明を受け、同意した20歳代の健常者5名を選択した。生体現象は、TEAC社製携帯型生体アンプを用いて、被験者の夜間睡眠中の両側咬筋筋電図、オトガイ筋筋電図、脳電図、心電図、呼吸運動図、眼球運動図をデータレコーダに同時記録した。次いで、データレコーダから再生した生体現象を表示でき、咬筋筋活動の定量的分析を行えるプログラムを作成した。これにより、睡眠中の生体現象のデータをオンラインリアルタイムでコンピュータのディスプレイに表示して被験者の状態をモニタリングし、正確な記録が行われているか否かを確認できた。また、記録した生体現象のデータは、全チャンネル表示、各チャンネル表示、複数チャンネル表示を選択できることに加え、必要チャンネルの拡大、縮小表示をすることができた。さらに、記録した夜間睡眠中の咬筋筋活動について、振幅、積分値、持続時間、間隔時間をそれぞれ算出し、コンピューターのディスプレイに表示することができた。 これらのことから、携帯型生体アンプで測定した生体現象をモニタリングし、正確な記録が行われているか否かを確認すると同時に必要な部分の生体現象データを記録、分析できる生体現象分析システムを開発できた。
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