2007 Fiscal Year Annual Research Report
インジェクション型アルギン酸/TCPビーズ複合体を用いた新規骨再構築法の開発
Project/Area Number |
19592269
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
橋本 典也 Osaka Dental University, 歯学部, 助教 (20228430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松野 智宣 日本歯科大学, 歯学部, 准教授 (80199827)
小俣 和彦 日本歯科大学, 歯学部, 助教 (00434142)
中村 正明 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50067055)
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Keywords | インジェクション型 / β-TCP / アルギン酸ナトリウム / in vitro / in vivo / 新規骨再構築法 |
Research Abstract |
顎骨再建を目的としてβ-Tricalcium Phosphate (β-TCP)スラリーを均一なサイズの球状粒径ビーズに調整する技術によって顆粒間隙も調整できる局所注入型骨補填材の作製が可能となった.そこでアルギン酸ナトリウムをバインダーとして新生骨形成に最適な間隙を有するインジェクタブルな三次元複合体骨補填材を開発した.そこで,それらをin vitro, in vivo生体適合性試験によって評価し,臨床モデル試験を経て実用化へ導くことが研究の目的である. 1.β-TCPビーズ/アルギン酸複合体(以下複合体)の作製ならびに形態観察SEM観察において,β-TCPビーズが球状で有孔構造のあることが確認できた.さらに,複合体についてもSEMならびにマイクロCT観察によってアルジネートをバインダーとしてほぼ一定の均一な気孔を持つことが明らかとなった. 2.in vitro生体適合性試験 1)細胞毒性試験細胞毒性試験の結果,複合体を6, 24時間にわたって作用させても両作用時間とも細胞生存率は100%を示し,細胞毒性は認められなかった.2)細胞分化試験ヒト間葉系幹細胞については,培養1, 2週目でタンパクの定量が可能となり,細胞の存在が明らかとなった.また,ALP活性発現は認められたものの2週間で低下することが明らかとなった.骨分化関連のオステオカルシンmRNAの発現は1週から2週目で上昇することが明らかとなった. 3.in vivo試験生体適合性試験1)ラット皮下埋植試験埋植部位では,コントロール群を含むほぼ全例に共通した所見として,毛細血管の増加を伴う結合組織の増生が観察されたが複合体とコントロール群間で差異は認められなかった。その他,埋植部周辺に発現した変化の頻度及び度合いに関しても陰性物質との間に大きな差異は認められなかった.
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Research Products
(5 results)