2008 Fiscal Year Annual Research Report
骨芽細胞・骨芽様細胞を用いた加齢によるメカニカルストレス誘導骨形成・骨代謝の解析
Project/Area Number |
19592280
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
楠美 昭則 Hirosaki University, 大学院・医学研究科, 客員研究員 (90332494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠美 智巳 弘前大学, 大学院・医学研究科, 講師 (90322932)
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Keywords | ヒト骨芽細胞 / 周期的伸展刺激 / 細胞継代・細胞老化 / OPG / MAPK活性化 / RANKL |
Research Abstract |
正常ヒト骨細胞を用いて、継代培養される細胞の細胞老化のそれぞれの継代の細胞の特徴を解析し、個体の老化のモデルの糸口を考察する 周期的伸展刺激(CTS)負荷された正常ヒト骨芽細胞の3第5継代培養群の発現分子の比較解析 本研究ではras遺伝子に注目した。第3第5継代骨芽細胞に周期的伸展刺激(以下、伸展刺激)負荷し、細胞内のRasと活性化型Ras(リン酸化MKK3, MKK6)について、ウエスタンブロッティング法で解析したところ、明らかな差は認められなかった。他の関連分子については、研究室の引越等で、進む得ることができなかった。 第5継代骨芽細胞のOPG/RANKL産生制御のERK1/2依存性 第5継代骨芽細胞では、伸展刺激誘導のERK1/2活性化することで、ERK1/2誘導性のOPG/RANKL制御が予想された。ERK1/2阻害剤(PD98059)前処理されたヒト骨芽細胞に伸展刺激負荷したところOPG産生抑制に亢進は認められず、RANKL産生亢進を抑制することはなかった。mRNA発現も同様で、第5継代のヒト骨芽細胞では伸展刺激によるERK1/2活性化によるOPG/RANKL産生に制御には依存性はないと思われた。 第5継代骨芽細胞のp38MAPKの影響 第5継代骨芽細胞でも伸展刺激負荷すると最小限ながら活性化はするが、p38MAPK阻害剤(SB203580)前処理によるOPG/RANKL産生制御には影響はなかった。また購入した正常ヒト骨芽細胞は凍結されたものだが、凍結・融解ががMAPK活性化に影響与えるかどうか、第4、5, 6継代の骨芽細胞を凍結し、その後融解したあと伸展刺激負荷後では、p38MAPKの活性化は認められなかった。 マウス骨腫瘍由来細胞NHOSのマウス皮下移植による異所性骨形成のRas遺伝子導入による影響の解析 今年度は研究室の引越があり、研究が進まなかった。また、ヒト骨芽細胞の解析からras遺伝子の関与に疑問が残ったため、今回は解析を見送った。 研究のまとめ・報告 ヒト骨芽細胞の解析は、Journal of Bone and Mineral Mtabolismに投稿し、掲載予定である。
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Research Products
(3 results)