2007 Fiscal Year Annual Research Report
4NQO誘発ラット舌癌モデルにおける遺伝子メチル化異常の解析
Project/Area Number |
19592290
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
牧田 浩樹 Gifu University, 医学部附属病院, 講師 (50345790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井田 誠 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90313890)
加藤 恵二 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (40397336)
柴田 敏之 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50226172)
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Keywords | ラット / 4-NQO / 発癌 / 舌 / メチル化 |
Research Abstract |
本研究は、4NQO誘発ラット舌癌モデルにおけるDNAメチル化異常の関与について明らかにし、ヒトロ腔癌におけるDNAメチル化異常との関連性について検討することを目的とした。よって、4NQO誘発ラット舌癌モデルを用いて、発癌過程(正常粘膜、軽度異型粘膜〜高度異型粘膜、乳頭腫)から癌(早期癌、浸潤癌)までの検体採取を行うところから開始した。 1.4-NQO誘発ラット舌癌モデルの作製 6週齢F344ラットをグループ1(20ppm 4-NQO飲水投与群83匹)とグループ2(非処置群24匹)に分けた。グループ1は、実験開始より8週間20ppmの4-NQOの飲水投与を行った。開始2週後(8匹)、4週後(10匹)、6週後(10匹)、8週後(10匹)、10週後(10匹)、12週後(10匹)、20週後(12匹)、32週後(13匹)にラットを犠牲死し舌組織を採取した。舌組織は2分割し、一方はホルマリン固定し、もう一方はDNAの抽出用に-80℃で凍結保存した。グループ2は、非処置群で開始2週後(3匹)、4週後(3匹)、6週後(3匹)、8週後(3匹)、10週後(3匹)、12週後(3匹)、20週後(3匹)、32週後(3匹)に犠牲死とし舌組織をグループ1と同様に採取・保存した。 2.病理組織学的検索 ホルマリン固定をおこなった組織はパラフィン包埋し、病理組織学的検索、免疫組織科学的検索用に連続切片を作製した。病理組織学検索にはH・E染色を行い、組織型の分類(正常粘膜、過形成粘膜、異形成粘膜[軽度・中等度・高度]、乳頭腫、早期癌、浸潤癌)を行った。病理組織学的検索では12週までは癌は認められず、20週からグループ1のラットの一部に癌が認められた。 3.ゲノムDNA抽出・凍結標本からのDNA抽出 H・E染色した病理学的検索を参考に凍結組織より組織型別にDNAの抽出を行った。 これらの採取した検体から、今後、目的とする遺伝子のメチレーション特異的PCR法およびBisulfiteシーケンシングや免疫染色を行い、DNAメチル化異常の解析を行っていく予定である。
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Research Products
(1 results)