2008 Fiscal Year Final Research Report
Aberrant DNA methylation analysis of 4NQO-induced rat tongue cancer
Project/Area Number |
19592290
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
MAKITA Hiroki Gifu University, 医学部附属病院, 講師 (50345790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TOIDA Makoto 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90313890)
KATO Keizo 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (40397336)
SHIBATA Toshiyuki 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50226172)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Keywords | 癌 / 動物 / 遺伝子 |
Research Abstract |
4NQO誘発ラット舌癌モデルを用いて、ヒト口腔癌でメチル化異常が報告されている癌抑制遺伝子プロモーター領域の発癌過程における遺伝子メチル化異常を解析し、ヒトの口腔発癌との類似性を検討した。方法として、メチル化特異的PCR(MSP)法と免疫染色法を用いた。4NQO投与(8週間)開始から投与終了後の12週までの舌組織では、p16癌抑制遺伝子のメチル化はほとんど検出されなかった。しかし、20週以降では舌背後方部の病変(異型上皮、癌)や周囲組織においてメチル化が検出された。扁平上皮癌においては、より明らかなp16のメチル化が検出された。また、20週以降では癌の発生が少ない舌前方部の正常組織においてもメチル化を検出したものを認めた。同様に、E-cadherin癌抑制遺伝子においてもMSP 法でメチル化を検索したが、メチル化はすべてにおいて検出されなかった。p16の免疫染色では4NQO非投与群に比べ、4NQO投与群は舌背後方正常上皮においてp16陽性率が高かった。また、正常上皮に比べ、異型上皮では、p16陽性率が高く、癌(早期癌、浸潤癌)においてp16の陽性率の低下がみられた。以上から、4NQO誘発ラット舌癌モデルでは前癌病変やその周囲組織においてメチル化異常が認められ、p16のメチル化による早期の発癌への関与が示唆された。これはヒト口腔癌と同様の現象であり、4NQO誘発ラット舌癌モデルのヒト口腔癌と同様の現象であり、4NQO誘発ラット舌癌モデルのヒト口腔癌での類似性が示唆された。
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Research Products
(3 results)