2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592320
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
清水 治 Nihon University, 歯学部, 講師 (40260971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯川 桂太郎 日本大学, 歯学部, 教授 (50168283)
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Keywords | 唾液腺 / 再生 / fibroblast growth factor / receptor |
Research Abstract |
唾液腺の再生過程における成長因子の役割を解明することを目的として以下の項目に関して検索している。(1)ラット顎下腺主導管結紮解除後の腺房細胞や導管細胞の再生過程におけるFGFおよびFGF-Receptorの役割を検討するため,免疫組織化学を利用して,その局在をほぼ網羅的に観察する。(2)FGFsおよびFGFRsの機能を解析するため、in vitroでの実験系を確立し、成長因子およびそれらのinhibitorの添加実験を行い、顎下腺再生過程におけるそれらの機能的意義を解明する。(1)に関しては、現在までFGF-1〜10,13,17,18,22,23、また、そのreceptorに関してはFGFR-1〜4の一次抗体を用いて解析中である。その結果、FGF-1,2,8,10、またFGFR1,3で陽性反応が認められる。現在詳細なデーターを収集中である。(2)に関しては、この一年近くin vitroでの実験系の確立を目指していたが、萎縮させた顎下腺を培養しても、腺房細胞は再生せず、結合組織と炎症性細胞のみが観察されただけであった。そこで、顎下腺導管からの逆行性注入に着目し、DiIを注入し、その変化を経時的に観察し論文として投稿した。これまでの検索では、FGFおよびそのreceptorは、顎下腺再生過程において何らかの役割を果たしており、その役割を解明する実験系として、導管からの逆行性注入は、非常に有用な方法であることが判明した。残りの1年で、唾液腺再生過程における、FGFとFGF receptorの詳細な局在のデーターをまとめ、さらにその機能的役割を、導管注入実験で行う予定である。
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Research Products
(1 results)