2007 Fiscal Year Annual Research Report
血管新生抑制を標的としたおとり遺伝子導入による癌遺伝子治療法の開発
Project/Area Number |
19592342
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
蔵原 慎一 Kyushu University, 歯学研究院, 助教 (20304818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鬼丸 満穂 九州大学, 医学研究院, 助教 (00380626)
竹之下 康治 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (50117157)
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Keywords | 地管新生 / 遺伝子治療 / 分子標的治療 |
Research Abstract |
TNFαで活性化するSp1をおとり遺伝子治療法の標的として実験を行った。[おとり遺伝子の合成]おとり遺伝子すなわちSp1が認識する塩基配列(7塩基)と、その上下流のダミ-配列8-10塩基により設計した二本鎖合成オリゴヌクレオチドを調整した[HVJ-リボソームによる導入法の確立]おとり遺伝子導入にはHVJ-リボソーム法を用いた。リン脂質とコレステロールによりおとり遺伝子を封入したリボソームを調整しHVJと融合させ、おとり遺伝子含有HVJ-リボソームの調整法を確立した。培養細胞への導入条件を検討し100%の導入効率を示す方法を決定した。[おとり遺伝子導入の効果]おとり遺伝子をHVJリボソーム法により癌細胞に導入すると、TNFαにより充進されるVEGFやTissue factorなどの複数の血管新生因子の産生を同時に抑制する事ができた。癌細胞の増殖や浸潤・遊走も抑制する事が可能であり、な癌遺伝子治療法として臨床応用できる可能性が示唆された、今後、動物の腫瘍モデルにおいて検討を行い、臨床研究にむけて、研究を展開していく予定である
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