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2008 Fiscal Year Annual Research Report

ヘルペス科ウイルス感染におけるHDC活性とサイトカインに関する研究

Research Project

Project/Area Number 19592345
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

門馬 祐子  Tohoku University, 病院, 講師 (00191073)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菅原 俊二  東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (10241639)
Keywordsヘルペス科ウイルス / HDC活性 / サイトカイン / 自然免疫
Research Abstract

マウスの系においてサイトメガロウイルス(MCMV)感染後にヒスタミン合成酵素であるhistidine decarboxylase(HDC)活性が上昇し、臓器の炎症性サイトカインの変動をみとめた結果をうけ、本年度はHDC活性を変動させる状態でのウイルス感染後のサイトカインの動態を中心に検討した。自然免疫系で作動するサイトカインIL-2、IFN-γ、TNF-αがウイルス感染後に上昇するが、これらはHDCを誘導しその活性を調整することが知られている。自然免疫には、好中球やマクロファージが中心的な役割を示すことから、これらをノックアウトした状態での、炎症性サイトカインの動態を調べた。
anti-gl-1抗体を腹腔接種しover nightで好中球を枯渇させたマウスの群を作成した。また、クロドロネートーリポゾームを腹腔摂取し、マクロファージを枯渇させたマウスの群を作成した。投与の24時間後に、これらのマウスにMCMVまたはHSV-1を10^5 Plaque-forming Unit/0.1mlを接種した。経時的に屠殺して、臓器を採取し、各臓器の炎症性サイトカインの産生をELISA法で測定した。
ウイルス感染群では、肝臓と脾臓の重量が増加したが、好中球KO状態でウイルスを感染させると、その増加量は少なくなった。マクロファージKO状態では、差は認められなかった。炎症性サイトカインの動態は、好中球KO状態でのウイルス感染群では、ウイルス感染のみの群と比較し減少した。マクロファージKO状態でウイルスを感染させた群では、ウイルス感染のみの群と比較して炎症性サイトカインを有意な増加が認められた。
ウイルス感染において好中球の役割についてはこれまであまり解明されていないので、さらに研究を進める必要がある。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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