2007 Fiscal Year Annual Research Report
咀嚼-機械的応カ-に対する骨リモデリングのシミュレーションから下顎偏位を解明する
Project/Area Number |
19592348
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
齋藤 功 Niigata University, 医歯学系, 教授 (90205633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 直子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10397143)
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Keywords | 偏位咬合 / 骨リモデリング / シミュレーション |
Research Abstract |
本研究の目的は偏位咬合の成り立ちを、習慣性咀嚼によるメカニカルストレスに顎骨が適応していく過程を、ストレスに対応した骨のリモデリングをシミュレーションする事で明らかにする事である。 本年度の研究計画では、倫理委員会の承認、被験者の選択、被験者からの同意書の取得、CT画像解析、咀嚼時顎運動記録の採取、解析であった。これらについて遅滞無く進めるとともに、研究分担者である渡邉が次年度以降に行う骨のリモデリングのシミュレーションについて、コンピュータプログラム(iBONE)作成者の手塚氏のもとで、セットアップ、使用方法の説明等全般にわたって指導を受ける事ができた。さらに、既に今年度作成した画像データについて、シミュレーションを行うにあたって必要な前処理について説明を受け、今年度中に前処理を一部開始した。この事は、次年度以降の研究遂行にあたり、大変有意義であると考える。また、今年度の研究過程に置いて、CT画像データより、偏位咬合患者の骨の非対称の三次元的評価について知見を得る事が出来、論文にて発表を行った。また、それに付随する軟組織の評価については、学会発表、および論文にて発表を行った。顎運動解析データからは、軟組織の3次元運動解析について知見を得る事が出来たため、論文投稿を行った。 次年度は引き続き被験者をふやすとともに、いよいよ被験者の画像データを用いて、シミュレーションを開始する予定である。また、そのシミュレーションの結果より、さらに正常咬合者に偏位咬合患者の顎運動による負荷を与えた場合の骨変化についてシミュレーションを行い、偏位の発生、増悪の過程を解明する予定である。
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Research Products
(4 results)