2008 Fiscal Year Annual Research Report
咀嚼-機械的応力-に対する骨リモデリングのシミュレーションから下顎偏位を解明する
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19592348
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| Research Institution | Niigata University |
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Principal Investigator |
齋藤 功 Niigata University, 医歯学系, 教授 (90205633)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 直子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10397143)
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| Keywords | 偏位咬合 / 骨リモデリング / シミュレーション |
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| Research Abstract |
本研究の目的は偏位咬合の成り立ち、習慣性咀嚼によるメカニカルストレスに顎骨が適応していく過程を、ストレスに対応した骨のリモデリングをシミュレーションする方法で明らかにする事である。
本年度の研究計画は、被験者の選択、被験者からの同意書の取得、CT画像解析、咀嚼時顎運動記録の採取、CT画像データ3次元再構築、3次元骨構造解析、3次元有限要素解析であった。CT画像データ3次元再構築画像から下顎骨偏位が顕著な症例について、本研究の対象とした。骨構造解析については、ヘリカルCT画像であるため、骨体部の皮質骨レベルの解析は可能であったが、歯槽骨および海面骨レベルにおける解析は困難であった。また、3次元有限要素解析については、咬合による負荷を考慮した解析が必要なため、現在継続して行っている。また、次年度行うソフトウエアiBONEを用いた骨リモデリングシミュレーションを行うにあたって必要な画像の前処理を、対象症例について行うことができた。この事は、次年度の研究遂行にあたり、大変有意義であると考える。また、今年度の研究過程に置いて、偏位咬合患者の下顎頭形態の非対称な変化について知見を得る事が出来、論文にて発表を行った。
次年度はいよいよ被験者の画像データを用いて、骨リモデリングシミュレーションを開始する。また、そのシミュレーションの結果より、さらに正常咬合者に偏位咬合患者の顎運動による負荷を与えた場合の骨変化についてシミュレーションを行い、偏位の発生、増悪の過程を解明する予定である。
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