2008 Fiscal Year Annual Research Report
リン酸カルシウム置換処理による機能性ベクトルマテリアルの開発
Project/Area Number |
19592355
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
堀内 信也 The University of Tokushima, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (70263861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井澤 俊 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (30380017)
藤原 慎視 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (70403706)
木内 奈央 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30457329)
田中 栄二 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40273693)
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Keywords | リン酸亜鉛 / 硝酸カルシウム / ハイドロキシアパタイト |
Research Abstract |
当該研究2年目として、セメント中のリン酸亜鉛濃度を向上するため、リン酸亜鉛セメント硬化反応を種々の条件下にて行い、硬化体の組成、硝酸カルシウム水溶液によるリン酸カルシウムへの置換反応について観察を行い以下の結果を得た。 1.リン酸亜鉛セメント硬化体の作成 リン酸亜鉛の含有率が高いセメント硬化体を形成する条件を検索したところ、リン酸濃度の高い溶液又は、練和の際、粉液比が低い条件にてセメントを練和した場合に得られたセメント硬化体中に析出するリン酸亜鉛の量が多かった。また、復水性リン酸亜鉛セメント粉末を調整し、セメント硬化体の組成を分析したところ、ほぼ全量がリン酸亜鉛として析出したことが分かった。 2.セメント硬化体のリン酸カルシウム置換に関する検討 1で作成したセメント硬化体を硝酸カルシウム水溶液にて反応させたところ、リン酸亜鉛カルシウムが得られることが分かった。このため得られたリン酸亜鉛カルシウムを第2リン酸カルシウムと4リン酸カルシウムとの混合粉末とともに練和したところハイドロキシアパタイトを析出していたが、粉末エックス線回折パターンではピーク値に若干の変動がみられた。
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