2007 Fiscal Year Annual Research Report
歯根膜細胞におけるRhoファミリータンパク質RhoEの細胞骨格制御機構
Project/Area Number |
19592356
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大庭 康雄 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (40294706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 慎視 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (70403706)
塩屋園 敦 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60403705)
木内 奈央 徳島大学, 医学部歯学部附属病院, 助教 (30457329)
北瀬 由紀子 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (70363166)
谷本 起穂 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20380032)
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Keywords | 歯根膜細胞 / RhoE / 細胞骨格 / メカニカルストレス |
Research Abstract |
歯根膜細胞の機械的刺激に応答した細胞骨格リモデリングにおけるRhoEの役割を解明することを目的に、培養歯根膜細胞に圧縮応力を加え以下の検討を行った。 1.RhoEの三次元的な細胞内局在の解析と細胞骨格制御における役割について 蛍光免疫染色法にて、メカニカルストレスに応答して発現す歯根膜細胞のRhoEの細胞内局在を三次元的に詳細に調べ、RhoA、Rac、Cdo42などの発現とも比較検討した。リアルタイムPCRやウェスタンブロットにおいてもメカニカルストレスに応答してRhoEの発現が上昇することを確認している。 2.RhoEの機能に関する検討 メカニカルストレス付加の歯根膜細胞において、アンチセンスやRNAiにてRhoEの発現制御を行ったところ、ウェスタンブロットや免疫染色から、ストレスファイバー形成がRhoEにて制御されることがわかった。また、ROCK、mDiaといった細胞骨格制御因子などの発現を二重蛍光染色法やウェスタンブロット法を用いて検索し、メカニカルストレス応答性の細胞骨格制御因子の同定を行う。同時に、他のRhoファミリーの発現も検索しそのクロストークを探る予定である。 3.RhoEのエフェクター分子(標的タンパク質)の同定 Rhoファミリータンパクの機能は、活性型Rhoが下流のエフェクター分子に働くことにより発揮されるが、歯根膜細胞におけるRhoEの標的分子は不明である。RhoEのエフェクター分子でよく知られているのはROCK1とアダプター分子mDiaである。GST pull-downa assayを行いRhoEのエフェクター分子を同定し、さらにその下流のシグナル伝達機能を検討中である。とくにROCK1に焦点をあて検討を加えている。また、細胞骨格制禦におけるRhQAとのそれらの関連性についても検討中である。
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Research Products
(4 results)