2007 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳時の下顎の動きは前後が主体であるこれは咀嚼運動においていつまで継続するか
Project/Area Number |
19592357
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
早崎 治明 Kyushu University, 大学病院, 講師 (60238095)
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Keywords | 咀嚼 / 下顎運動 / 哺乳 |
Research Abstract |
昨今健康の維持増進に関心が高まっている中、特に「食」に関して注目が集まっており、行政も少子高齢化が進むことを背景に各種の施策を打ち出している。その中で「健康日本21」において「咀嚼機能の維持」は達成すべき目標のひとつとして掲げられている。また、昨年7月に施行された「食育基本法」に基づき、本年3月31目には「食育推進基本計画」が示されるにいたり、平成22年までの5年間の計画期間に「子どもの食育」に重点をおいた具体的な方策が求められている。このような国策に対して、子どもの摂食に関してEvidence Basedの正しい知識を提供することは、顎口腔機能に関する医療を担う歯科医師として責務であると同時に、その存在意義を明らかにする絶好の機会に他ならない。 以前の研究業績より側方の運動が統計学的に有意に少ないことが明らかとなった。また、同じ運動を横から観察した場合、小児の口は成人より前方から閉まり、より前の方に開いていた。その結果、この開閉口路でできるなす角は成人より有意に大きかった。Move-tr/3Dは解析ソフトである。このプログラムはHigh Speed、High Resolution Cameraからのデータを鋼球の数だけ3次元データを採取することができるものである。しかし、実際に我々が必要なデータは、比較的動きが少ない位置に貼付した鋼球を用いて基準座標系を構築し、それをもとに皮膚の動きを解析することが必要となる。これらのプログラムは私が今までおこなってきた下顎運動の解析用プログラムの改変することで対応が可能である。 本研究における被験者は今までの経験から4歳〜15歳までの女児とし、4歳〜8歳は各年齢30名、それ以降は各年齢20名とした。なお、経験上3歳については計測が困難なケースが多いが、協力状態を勘案し極力計測を試みることとした。
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