2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19592359
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
佛坂 斉祉 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (90199513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝崎 龍典 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (70399757)
田中 基大 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90420629)
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Keywords | 歯根吸収 / 治癒 / 矯正治療 / 破歯細胞 / 走査型電子顕微鏡 / 走査型レーザー顕微鏡 / マイクロCT / 矯正力 |
Research Abstract |
歯根吸収は、外傷歯、再植歯、および矯正治療(力学的負荷荷重)などによって引き起こされ、歯の寿命を左右する大きな問題である。この中で、矯正治療による歯根吸収についての研究は、矯正治療中の原因因子の探索、組織変化、分子メカニズムの解明などが検討されている。これらの研究の最終目的は歯根吸収の予防であるが、現在のところ、歯根吸収の予測と回避は難しいというのが現状である。本研究の目的は、私たちの評価方法を利用して、歯根吸収予防のために、再石灰化治癒に必要な時間を特定し、さらに再石灰化治癒を促進する薬剤を見つけることである。 平成19年度は再石灰化治癒の評価方法の確立を目標とする。そのために、再石灰化治癒の評価と解析のために、ラットに矯正装置(クローズドコイルスプリングを上顎第1臼歯-前歯間に装着した。2週間後、装置を除去し移動した歯牙をレジンで固定した。経週的(1、2、4週間後)に屠殺後、第1臼歯を取り出し、走査型電子顕微鏡(SEM)で歯根吸収と再石灰化治癒の面積の測定し、走査型レーザー顕微鏡で深さと容積を測定した。その結果、経週的に吸収窩は減少し、4週目には最大70%の減少がみられた。また、松本歯科大の協力のもとでマイクロCTを撮影し、ラット第一臼歯の3次元モデルを作製した。これを用いて近心移動時の力学的解析を行ったところ、ラット上顎第1臼歯の回転1次中心が近心根と中央根の分岐部にあることがわかった。
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