2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトにおける齲蝕候補遺伝子の多型解析によるリスク診断法の開発
Project/Area Number |
19592372
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
太田 増美 Tsurumi University, 歯学部, 助教 (40410047)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 朋子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50233101)
前田 伸子 鶴見大学, 歯学部, 教授 (10148067)
朝田 芳信 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20184145)
|
Keywords | マウス / 齲蝕 / 遺伝子 / QTL解析 / 遺伝子マーカー |
Research Abstract |
今回、申請者らは初期齲蝕に関与することが報告されている染色体7、8、11番上に存在する候補遺伝子を特定することを目的に、マイクロサテライトマーカー、サザンブロッティング法を用いて遺伝子型を判定し、QTL解析を実施することで候補遺伝子同定を試みている。 遺伝子型と齲蝕スコアを用いたQTL解析の結果として染色体11番ではD11MIt26(33.9cM)、D11MIt339(34cM)、D11MIt177(36cM)、D11MIt262(46cM)でsignificantな値を示した。染色体7番ではD7MIt31(44cM)、D7MIt148(46.4cM)、D7MIt262(49.9cM)、D7MIt126(50cM)、PTH(52.5cM)、D7MIt101(60cM)でsuggestiveな値を示した。染色体8番ではD8MIt78(38.4cM)、D8MIt105(38.6)でsuggestiveな値を示した。 これらの結果より、染色体11番上の34cMから46cM近傍領域、染色体7番上の44cMから60cM近傍領域、染色体8番上の38.6cM近傍領域に齲蝕感受性に関与する候補遺伝子が存在する可能性が示唆された。特に染色体7番では遺伝子マーカーであるPthがsuggestiveな値を示したことから候補遺伝子となる可能性が示唆された。 今後さらに、複数の候補遺伝子を特定し、それらの遺伝子におけるSingle nucleotide polymorphism(SNP)がヒトにおける齲蝕要因に関わるリスク診断として応用できるか検証することにより、齲蝕予防の観点から発展させていきたいと考えている。
|