2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトにおける齲蝕候補遺伝子の多型解析によるリスク診断法の開発
Project/Area Number |
19592372
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
太田 増美 Tsurumi University, 歯学部, 助教 (40410047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 朋子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50233101)
前田 伸子 鶴見大学, 歯学部, 教授 (10148067)
朝田 芳信 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20184145)
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Keywords | マウス / 齲蝕 / 遺伝子 / SNPs / QTL解析 |
Research Abstract |
申請者らは過去にマウスの交配実験から初期齲〓感受性に関与する遺伝子が染色体7、8、11番の特定領域に存在することを報告している。今回、これらの特定領域に存在する遺伝子Cacnala(染色体8番)、Kcnj12(染色体11番)を遺伝子マーカーとして加え、リアルタイムPCR法により遺伝子型を判定した。さらに遺伝子型と齲〓スコアを用いたQuantitative Trait Locus (QTL)解析により候補遺伝子の特定を試みている。 QTL解析の結果として染色体11番ではKcnj12が存在する34.15cM領域でhigh signjficantな値を示した。またD11Mit26(33.9cM)、D11Mit339(34cM)、D11Mit177(36cM)、D11Mit262(46cM)でsignificantな値を示した。染色体8番ではD8Mit78(38.5cM)、Cacnala(38.5cM)でsuggestiveな値を示した。 これらの結果より染色体11番では遺伝子マーカーであるKcnj12がhigh significantな値、さらに染色体8番ではCacnalaがSuggestiveな値を示したことから候補遺伝子となる可能性が示峻された。 齲〓を遺伝的に解明することは将来的な個人の齲〓予防という観点から大変重要であると思われる。今後、絞り込んだ候補遺伝子のSNPsがヒトにおける齲〓予防のためのリスク診断の指標となるかを検討していきたいと考えている。
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