2007 Fiscal Year Annual Research Report
成長中の下顎頭軟骨組織と長管骨骨端軟骨組織の発現遺伝子の網羅的解析
Project/Area Number |
19592373
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
中村 芳樹 Tsurumi University, 歯学部, 講師 (10097321)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 晃司 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10148059)
及川 崇 鶴見大学, 歯学部, 助教 (60386919)
|
Keywords | 下顎頭軟骨組織 / 骨端軟骨組織 / 発現遺伝子 / 網羅的解析 / maicroarray |
Research Abstract |
歯科矯正学では下顎骨の長さを直接に左右する下顎頭部の軟骨性の成長が非常に重要となる。ところでこの下顎頭部の成長の場は関節軟骨であり、通常の手肢の長管骨の成長の場、すなわち骨端軟骨とはおもむきを異にしており、下顎骨の成長の特殊性を示している。このことは、下顎骨の成長が口腔周囲の軟組織の成長に依存して2次的に成長するのではないかとの説とも関連して、多くの研究がなされている。これとは反対た両者め軟骨構造め形態学的な類似性から、長管骨と同様に1次的であるという考えもあり、大きな隔たりがある。このような隔たりは両軟骨組織には本質的な違い、例えば遺伝子の発現の違い、があるのかどうかに関連していると考えられる。 今回、成長期にあるマウスの下顎頭軟骨組織と長管骨の骨端軟骨組織の発現遺伝子を網羅的に解析し、それぞれの遺伝子発現の違いを検討することを目的とした。まず5週齢のマウスの下顎骨と脛骨を採取し、凍結固定を行い、クリオスタットを用いて7μmの凍結切片を作製し、両軟骨組織を鏡検し採取部位の確認を行った。試料の採取に際しては、脛骨の骨端軟骨は静止層、増殖層、肥大層に分けてlaser capture microdissectionを行い、それぞれの部位の発現遺伝子の解析を行うこととした。 一方、下顎頭軟骨は骨端軟骨と異なり、各層の区分けが十分には確立されておらないため、文献考察を行って、fibrous cell layer, transitional layer, hypertophic layerと3層に分けて行うこととした。これらの3層は骨端軟骨の3層に形態的にもそれぞれ類似していた。次いでlaser capture microdissectionを行い、試料を採取した。採取後、RNA抽出し、microarray analysisを行い、現在データの解析中である。
|
Research Products
(4 results)