2008 Fiscal Year Annual Research Report
成長中の下顎頭軟骨組織と長管骨骨端軟骨組織の発現遺伝子の網羅的解析
Project/Area Number |
19592373
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
中村 芳樹 Tsurumi University, 歯学部, 教授 (10097321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 晃司 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10148059)
及川 崇 鶴見大学, 歯学部, 助教 (60386919)
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Keywords | 下顎頭軟骨 / 骨端軟骨 / 軟骨性成長 / 遺伝子発現 / 網羅的解析 / 静止層 / 増殖層 / 肥大層 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度の下顎骨の関節軟骨と脛骨の骨端軟骨の組織学的所見を基にして、各軟骨組織を3分割し、laser capture microdissection法を用いて3分割した軟骨組織から直接試料を採取し、網羅的解析を行った。【実験方法】実験方法としてはICR系雄性マウスを便用し、各組織を凍結固定し、7μmの連続切片を作製した。これらの切片から下顎頭軟骨では線維細胞層、増殖細胞層、肥大細胞層、また脛骨骨端軟骨では静止細胞層、増殖細胞層、肥大細胞層、の各層から解析試料を採取し網羅的解析を行った。 【結果】採取したRNAの品質検査では良好な状態で維持されていることが判明した。解析結果では、両軟骨組織の発現遺伝子にかなりの違いがみられた。下顎頭線維軟骨層(以下CF)で脛骨静止細胞層(以下TR)より5倍以上発現した遺伝子は1353個で全体の約3.0%、10倍以上は732個で約1.6%であった。下顎頭増殖軟骨細胞層(以下CP)で脛骨増殖軟骨細胞層(以下TP)より5倍以上発現した遺伝子は4547個で全体の約10.1%、10倍以上は2190個で約4.9%であった。下顎頭肥大軟骨細胞層(以下CH)で脛骨骨端軟骨層(以下TH)より5倍以上発現した遺伝子は7612個で全体の約16.9%、10倍以上は4462個で約9.9%であった。TRでCFより5倍以上発現した遺伝子は7264個で全体の約16.1%、10倍以上は4786個で約10.6%であった。TPでCPより5倍以上発現した遺伝子は4358個で全体の約9.7%、10倍以上は2752個で約6.1%であった。THでCHより5倍以上発現した遺伝子は3007個で全体の約6.7%、10倍以上は1671個で約3.7%であった。現在、これらの発現遺伝子について詳細に検討中である
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Research Products
(4 results)