2007 Fiscal Year Annual Research Report
歯科矯正学的観点からの顎骨・歯周組織の改造現象における細胞分化の分子調節機構
Project/Area Number |
19592374
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
岡藤 範正 Matsumoto Dental University, 歯学部, 教授 (50194379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 敏行 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (80104892)
中野 敬介 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 助教 (10325095)
栗原 三郎 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (70126225)
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Keywords | 顎骨 / 下顎頭軟骨 / 細胞分化 / 歯周靱帯 / 骨芽細胞 / 免疫組織化学 / 発生 / メカニカルストレス |
Research Abstract |
本年度実施した研究事項と得られた主たる研究成果は以下の如くである. 1.マウスを用いた実験的歯の矯正治療時における歯周組織細胞の反応 上記事象の惹起には歯根膜細胞の増殖,分化,細胞外基質形成,および血管形成などに影響を与える因子の発現により起こるのであるが,その際とくにRunx2やMsx2などがどの様に関与しているのかを,その因子発現の局在レベルにおいて明らかにした.その結果,これらの因子はストレスを受けた直後からダイナミックに変化することを明らかにし,これについては学会発表するとともに論文としても印刷公表した. 2.外科的矯正治療時に重要な位置を占める下顎頭軟骨の発生調節機構 実験動物を用いての外科的矯正治療時特に重要な位置を占める下顎頭軟骨の発生調節の分子機構について免疫組織化学的ならびに遺伝子組織化学的に検討を加え,これらにはNotchシグナルが重要な役割を果たしている事,すなわち,膜結合型のNotch1の細胞内ドメインの局在とその遺伝子発現の両者,並びにそのリガンドである,Jaggedについても遺伝子とペプチドレベルでの動態を明らかにし,数回にわたる学会発表とともに3篇の論文として印刷公表した. 3.中型動物を用いての外科的矯正治療時に局所に増殖する細胞の活動状況 マウスを用いた実験的な歯の矯正治療時における歯周組織細胞の反応に際して確認された諸因子について若干の討を行ったが,現在までに公表できるような研究成果は得られていない.
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