2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄間葉系幹細胞と石灰化誘導性合体応用による新しい歯周組織再生治療法の開発
Project/Area Number |
19592392
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
藤井 健男 Health Sciences University of Hokkaido, 個体差医療科学センター, 准教授 (30173389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 隆史 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40265070)
安彦 善裕 北海道医療大学, 個体差医療科学センター, 教授 (90260819)
齊藤 正人 北海道医療大学, 個体差医療科学センター, 講師 (50337036)
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Keywords | phosphophoryn / collagen / periodontal tissue / regeneration |
Research Abstract |
〈緒言〉広範囲の歯周組織欠損に応用可能で歯根膜による歯の支持機構の再生を目指す新しい歯周組織再生治療法の開発を目標として、高い石灰化誘導活性を示すphosphophoryn/collagen複合体に着目して研究を行った。 〈材料と方法〉ビーグル犬の下顎前臼歯部に歯周外科手術によって、歯槽骨欠損モデルを作製した。骨欠損部に対して、collagenおよびphosphophoryn/collagen複合体を埋植し、12週まで継時的に組織学的検討を行った。 〈結果〉対照群は術後12週まで歯周組織の再生所見は確認されなかった。collagen埋植群は、4週から12週まで結合組織の増殖によりノッチから上皮下端まで約1.3mmを維持して歯肉上皮の根尖側移動が抑制される所見を示した。4週以降のphosphophoryn/collagen複合体埋植群は、上皮の根尖側移動の抑制とともに根面への約1mmのセメント質の添加と約0.5mmの歯槽骨再生を認め、歯根膜組織の再生を呈する組織修復像が認められた。 〈考察〉collagen担体は残存歯根膜からの細胞の遊走と増殖の足場として機能し、phosphophorynはセメント質や歯槽骨再生における硬組織形成を促す効果があると考えられた。従って、phosphophoryn/collagen複合体の応用は、歯周組織付着機構を伴う再生治療法への展開が可能であることが示唆された。
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Research Products
(2 results)